先日、先輩庭師の方から手箒をいただきました。
どれでも好きなのをどうぞ、とたくさん作り置きされた中からひとついただきました。
庭仕事は、掃除に始まり掃除に終わると言われます。
この小さな手箒はとても奥深い道具であり、なくてはならない物であります。
孟宗竹の枝を切り出すところから始まり、良い塩梅の太さや長さになるように枝を選び丁寧に束ね、節の位置を工夫して手馴染みよく且つ壊れぬように整え、何よりも良く掃き清められる手箒を自分で拵える、これぞ職人です。
最後は、解体してごく小さな手箒として作り直し、松の幹の樹皮を擦るのに用います。
スルスルと松に登り、古葉を落としササッと幹を綺麗に仕上げて松の手入れは完了です。
この手箒と身のこなしの軽やかさがその人柄に重なります。




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ときどき日記